TOP被害者体験報告Case3 債務整理よりも生活再建が大変
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被害者体験報告
実際に平安の会に来られた方の体験談をご紹介します。


債務整理よりも生活再建が大変


  私が初めて「平安の会」を訪れたのは、今から3年ほど前の冬(2005年1月)のことでした。
悲壮な表情の妻に連れられて、おどおどと事務所にやってきました。

相談員の方や司法書士の先生から「借金の問題はね、絶対になんとかなりますから、
元気を出して!」と言われ、絶望の中にいた私たちは本当に救われたような気持ちになったのを
覚えています。


  ことの始まりは10年程前になります。
私はパソコンや携帯電話などの情報機器が大好きなのですが、
パソコンはけっこう高額であるためにクレジットカードを使って購入しました。
20万円はする結構な買い物でしたが、比較的楽に購入できた気がしました。

新しいパソコンを手にして、うれしくうれしくて、毎日のようにインターネットなどに興じていました。
ところが、半年程してそのパソコンの新しいモデルが発売され、新しい機能やより便利になった機種
が店頭に並んでいるのを見ると、また欲しくなって仕方が無い気持ちが起こってきました。

まだ、先に購入したパソコンの返済は終わってはいませんでしたが、クレジットカードの安易さを
経験していたので「ちょっと無理すれば大丈夫かな」くらいの気持ちもあって、2台目のパソコンを
またクレジットカードで購入してしまいました。

その後も、パソコンの周辺機器や携帯電話と新たな情報機器が出るとつい欲しくなり、
カードを使って購入するということがしばらく続きました。

購入数が増えてくると、1枚のクレジットカードでは足りなくなり(限度額を超えてしまう)、
新たに別のクレジットカードを作って購入しました。もうこの頃になるとクレジットカードの便利さ
(本当は恐ろしさ)に慣れて、キャッシングを利用するようにもなっていました。

キャッシングは銀行のキャッシュカードとほとんど同じような感覚で利用できるので、
お金を借りていると言うよりも自分のお金を出し入れしているような錯覚をしていたのだと思います。


  そうなってくると月々の返済額もかなり増えてくるので、時には手持ちが足りないこともあり、
とりあえず返済をするために急場しのぎのつもりでサラ金からもお金を借りました。
サラ金は、家に明細が行かないので家族に黙って借りることができ、自分では便利だと思いこんで
いましたが、ストップをかけてくれる人もいないと言うのも恐ろしい点なのかも知れません。

  5年前にちょっとした病気をして仕事を半年程休まなければならなくなり、
収入が一時的にガタンと減り、返済が非常に厳しくなってきました。
その頃はまだ妻も働いていたので、家計的にはなんとかまわっていましたが、カードの債務や
サラ金の返済をしてしまうと手元にお金がほとんど残らないと言う状態になりました。

お金が無いと不安になるので、また新たにお金を借りるのですが、借金が雪だるま式に
膨れあがっていくのがだんだん怖くなってきました。なんとか定期的には返済してはいましたが、
「こんなに多額になってしまったら、返せなくなるかも知れない」と言う自然と湧き上がってくる
思いを「まだ大丈夫だ、まだ大丈夫だ」と打ち消しながら生活していました。


  クレジットカードのキャッシングやサラ金も限度額いっぱいまで借りて、
自転車操業のように返済をしていましたが、返済が滞ることもありました。

そうすると、朝に夕に職場や家庭に催促の電話が入り、恫喝されるようなことも度々で、
仕方が無いので新たに貸してくれるところを探して借りると言う事態に陥りました。


  家のローンと合わせると1300万程の債務額に達していたのですが、
もう計算するのも恐ろしくて精神的にも苦しくなりました。それでなくても仕事のストレスもある上に
返済についてのストレスで自暴自棄になり、毎晩のように飲みに出て病的で破滅的な生活を
していたと思います。その頃、サラ金会社の「DICK」より、不動産担保により
高額の融資(おまとめローン)が受けられるという話がありました。

これを使えばちょっとなんとかなるかも知れないと考えました。
が、家と土地は妻や妻の母や兄弟との共同名義になっていたので、私一人では判断できません。
とは言え、他の業者からの取り立ての連絡もかなりの頻度で入ってくるようになっていたので、
意を決して妻に相談しました。

妻は泣きながら反対しました。そして「平安の会というのがあるらしいから相談に行ってみよう」と、
妻に事務所に連れてこられました。これがやっと問題解決に向けての第一歩でした。

その日のうちに「平安の会」に入会しました。
しかし、妻の不審は根深く、二度とカード等による無駄使い生活をしないようにと、
「平安の会」の定例会に毎月参加することを約束させられました。


  相談の結果、「小規模民事(個人)再生手続き」で家のローンを払いながら、それ以外の
債務を1/5に圧縮して分割して3年で返していくと言う方法で債務は整理することになりました。

するとあれほどひどかった取り立てがピタッと止まりました。
これでなんとか生活をやり直せると思い、ほっとしたものです。


  ところが生活は良くなるどころか、逆に苦しくなっていました。借金の返済は整理された
はずなのに、お金が手元に残りません。それどころか私の収入分だけでは赤字になる始末。

おかしい…と何度も思いました。これまで、借金を返すためにお金を借りていた悪循環が、
収入と支出のバランスを大きく崩していたのに気がつかずにいたのです。新たな借金が
できないわけですから、自分の収入(給料)に見合った支出をしていかなければならない
はずなのに、借金していた頃と同じような使い方をすれば残らないどころか赤字になるはずです。

再生手続きが進んではいましたが、当初は収支のバランスをとることになかなか気が付かず、
お金が無くて本当に苦労しました。「平安の会」の定例会に参加し、被害者会員の体験談を
お聞きする中で、だんだん分かってはきましたが、収入と支出のバランスを保つ
生活スタイルを確立できるまでには半年ほどかかりました。債務整理は比較的早期に
できたのですが、生活の再建がなかなかできなかったと言えるでしょうか。

借金さえなくなればなんとかなる…のでは無く、根本的に借金しない生活、
収入に見合った生活ができなければ、また同じ失敗を繰り返すことになる。

これが、「平安の会」に通う中で私が学んだことであり、そうしないためにも、
今後とも私は「平安の会」に参加しつづけて行きたいと思っています。