TOP被害者体験報告Case2 絶望の淵からの生還
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被害者体験報告
実際に平安の会に来られた方の体験談をご紹介します。


絶望の淵からの生還


「大丈夫、お金の事なら、必ず解決できますよ」

  平成14年9月、平安の会の事務所で一番最初に云われた言葉です。
当時の私は、サラ金5社、ヤミ金10数社の支払いに追われ、
毎日利息のみで数万円の返済という生活でした。

催促の電話が自宅、携帯、職場へとかかってきます。
お悔み電報も5通程、保険金で借金返済を・・・・。

  そんな事しか思いつかない日々でした。
「借金に苦しんでいる人の手助けをしてくれる会があるらしいよ。
今晩やっているので、仕事終わったら行ってみ。必ず行きや。」
  義姉からの電話でした。

  その時の私は、相談に行った位で今の状況を変えられるとは思っておりませんでしたし、
正直なところ、平安の会に対しても、全くといっていい程、期待も何もなかったのです。
当時、自殺しかねない様子でしたので、心配した夫も一緒についてきてくれました。


「ヤミ金からお金を取り戻しましょう」

  寺町二条にあった当時の事務所には、司法書士の先生方、
被害者会員の相談員や相談者等10人位の人がいたように覚えています。
私の話を聞くなり、「今まで払った分を、ヤミ金から取り戻しましょう」と云われたのです。

最初はこの人ら何を云うんやと思いました。それから約2時間、話を聞くうちに、
俄然勇気が出てきました。何とかなりそう、というより何とかしてやる、
必ず過払い分を取り戻すという気持ちに変わっていったのです。


「ヤミ金業者との戦い」

お金を取り戻すと決めたその日から、電話がかかってくれば「払いません」。
職場の方には、「嫌がらせの電話で困っている。もしもかかってきたら、
こういう電話でうちも迷惑しているので辞めてもらった」と云ってもらうようにしました。

同時進行で過払い金返還請求書を作成し、業者のFAX番号を聞き出し送る。
一晩に1社に対して5回FAXしたこともありました。

  他人任せでなく、自分で動く。ヤミ金から全額とはいきませんが50万円程取り戻せました。


「自己破産・・・免責」

  実は私は、ヤミ金の他にも、商工ローン、サラ金、住宅ローン(実家の)と
1000万円を超す債務がありましたが、自己破産をし、平成16年に免責がおりました。

実家のために使ったお金がほとんどでしたので、家族にも云えず、ましてや、
病気の夫には尚の事、相談出来なかったのが、深みにはまった原因だと思います。


「楽しみながら家計管理を」

  債務整理をしたからと云って、収入が増えるわけではありません。
日々の収支をしっかり記録する。

  私は、閉店間際のスーパーが大好きです。5割引・3割引の商品を買い、
安く買った分は自分への御褒美として小箱に入れ、月末にへそくり用の口座へ。

また、私は100均の金銭出納長を使い、1日1ページを丸々使って、収支はもとより、
その日の出来事等もそのページに記入。
日記帳も兼ねています(夕食は何を作ったかとかもね・・・)。


「愚痴、溜息からは何も生まれてこない」

  どっちみち、これだけの収入しかないんだから・・・はブー。

  安月給でこきつかわれても・・・ブー。

  私はこれだけの収入しかないけど、楽しみながら遣り繰り出来ているよ、
と胸を張って云える自分になりましょう。


「平安の会とのかかわりが持てて」

  人間、一人では弱いものです。

  整理が済んだ後も、会と、そして仲間と共に活動が出来ることを喜び、
感謝をしている自分がいます。