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被害者の会の役割
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現在では、多重債務者の相談窓口として、弁護士会、司法書士会、法テラス、消費生活センター
などがあり、借金の法的な整理という意味では、目的を達成できるようになりました。
それなのになぜ被害者の会があるのでしょうか。
弁護士や司法書士ができることは法的手続のみであり、手続後の生活再建までケアをするという
ことは物理的に無理なことと言えます。しかし、法的手続によって整理ができたというだけでは、
借金問題が解決したとは言えません。
なぜなら、再びお金に困ることは十分にあり得ることですし、法的な整理をしたとしても、再び
多重債務に陥ったり、ヤミ金に手を出してしまったりするおそれがあるからであり、実際に
そのような人は多くいます。
したがって、借金の法的整理はもちろんですが、
生活を立て直してはじめて問題が解決したといえます。
そこで私たちは、違法金利やヤミ金などの根絶に向けた運動を行うとともに、
多重債務者の再起を図り、生活の立て直しのお手伝いをさせていただいております。
したがって、平安の会は、単に借金の法的整理をするというだけではなく、生活再建に向けて
助け合い、もって多重債務に苦しむ人々を無くすことを目的とする団体です。
平安の会は、現在まで10年以上の間、京都の多重債務者の自助グループとして存在し、
その救済に当たってきました。
平安の会と同様に多重債務者を被害者と捉え、その救済活動に取り組んでいる組織
(被害者の会)の数は、全国で70を超えます。
当会は、被害者の会の全国組織ともいうべき「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会
(被連協)」に加盟する京都で唯一の団体であり、また、京都府が主催する
「京都府多重債務問題関係機関対策協議会」のメンバーの一員として
多重債務根絶のために協力しています。
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